10月25日 遠くて、親しい関係

昨日、静岡からいとこの雅子ちゃんが遊びにきて、姉と3人でいとこ会をした。

この8月に、今会わなかったからもう会うこともないかも、と、今は教室で教えたりしながら、水彩画を描いているおじさんの個展を観に、静岡に行って再会したのがきっかけだ。実家暮らしの雅子ちゃん、たまには東京に来て刺激がほしかったようだ。

16時に、飯田橋のお堀端にあるカナルカフェで待ち合わせ。デッキ席で、秋の乾いた風に吹かれながら、近況など話ながら、お茶をした。3人でそろうのは、結局正確な年数は分からなかったけど、40年ぶりぐらい!雅子ちゃんのお父さん、私たちの母の兄である、せいじおじさんがたいへんな放蕩者で、実家から勘当されていたので、母はときどき連絡をとっていたものの、表立った交流がなかったのだ。

他人なら知り合ったばかりのようなもので、人見知りの私は、実は神経使ったりしてたのだけど、そんなこと気づいてないのか、気にとめる様子もなく、オープンに接してくれる雅子ちゃん。 親戚ってこういうものなのか。テレビばっかり観てるという、姉と雅子ちゃんは情報が一緒。ラグビーの五郎丸とか、嵐のコンサートとか、フォルクスワーゲンの車とか、波長があってる。ごく一般的な女性から、私は少しズレてるんだな。あらためて実感した。

夕食の前に、神楽坂を歩くことに。 フレンチ食材店の店頭でチーズの試食をしたり、子供に読み聴かせる絵本を探したいという、保育士の姉につきあって、カモメブックスで絵本を見たり、la kaguで雑貨を見たり、姉のだんなのお土産に五十番で肉まんを買ったりしながら、夕暮れの神楽坂を3人でおしゃべりしながら歩いた。

夕食は、路地裏にある、中華料理のエンジン。お店選びは大正解だった。シンプルでモダンなインテリアの隠れ家風のお店は、親しい女3人組にぴったり。ビールで乾杯して、キクラゲと梨の和え物、さんまときのこの春巻、戻り鰹の香味ソース、トマトとイカの炒め物、〆は切り干し大根の大根餅。旬の食材を使った、ニューウェーブな中華を、ぞんぶんに楽しんだ。違う季節にまたきてみたい。

その後、タクシーで新宿3丁目へ移動。エスパで2次会をした。雅子ちゃんに文壇バーを見せたかったのだ。雅子ちゃん、とくに感激した様子はなし。せいじおじさんなら、喜んでくれるかな。

同僚とか友だちと話していると、仲のいい、いとこがよく登場したりする。 うらやましいと思ったこともないけど(姉がいるからだろうか)、いとこづきあいというものを、この年で始めてみるものおもしろいかな。なんといっっても血がつながってるんだから。いろんな発見がありそう。