4月9日 プチ失恋

久しぶりの日記だ。まったくもって気が向かなかったのだ。

書く気になったのは、小さな失恋をしたから。傷つくことがあると、書きたくなるらしい。

その人はちょっと年下で、住む世界がだいぶ違う人。そんなこと分かり切っていたけど、今ほかに好きな人もいないから、会って話すと、プチ恋愛気分を楽しんでた。向こうだってちょっとは気があったと思う(きっと!)。

一昨日、たまたま彼が仲間数人といるのと居合わせて、親密なその雰囲気に、ちょっとだけ傷ついてしまったのだ。私はけっして手に入れられなかった青春、みたいな。向こうからすると、全然そんなことないと思うんだけど。

失恋にともなうみじめな気持ちも久しぶりに味わいつつ、こんな気持ちに浸るのも、ポジティブよりこっちのほうが楽だから。ちょっと賢くなった私はそんな風にも考えられるようになった。

天気も良かったから、気分を上げるため、自転車で浅草へ行って、たけや刷子で携帯用の羊毛のチークブラシを買い、BORO展観て、合羽橋でホーローの容器を買って帰った。みじめな気分に浸ることはもうないぐらい、心のレベルが上がった。自分の気分を上手にコントロールできるようになることが、大人になるということなのだ。

そういえば、昨夜何やら象徴的な夢を見た。空を飛んでる夢。パラソルか何かにつかまって、空高く、かなりのスピードで進んでいるのだけど、落ちるんじゃないか、と恐々。愛用のヘレン・カミンスキーの帽子を落としてしまう。

幸せになることをどこかで恐れてるのかな。それがいちばんの問題かもしれない。