8月4日 ここはだれの場所?

東京都現代美術館の会田一家の騒動は、展示続行ということで落ち着いたようだ。先週の木曜日、町人のマスターと、「撤去される前に観とかなくちゃ」なんて話をしてたのに。

今日の「JAM THE WORLD」で、事情通が、担当キュレーターと、上司である館長との確執がそもそもの発端、みたいなことを、話していた。当の会田さんは、個人攻撃はさけたいとばかりに、言葉をひかえているそうだ。メディアも、「表現の自由への弾圧!?」と、ちょっと色めきだってたのにね。

でも、これって、もしかして、みずまギャラリーと会田さんが仕掛けた、ハプニング?
担当キュレーターもグル?

だとしたら、大成功ですね!

いや、意図したものでないとしても、結果として、私たちに多くのことを考える機会を与えてくれたし、話題になったので、都現美に足を運ぶ人は増えるだろうし、私的には、今の時代の空気に風穴を開けてくれたような気がして、喝采を送っいてる。

もちろん、今勝ち組の会田さんだからできたことだと思うし、意図したものなら、そこに周到な計算と準備があったはずなのだけど。

去年の紅白でのサザンのパフォーマンスの件で、桑田さんが謝罪したとき、とても悲しくて、アーティストが自由に表現できない時代がしばらく続くのだと、どんよりした気持ちでいた。

が、意外と早く、潮目が変わった気がする。

SEALDSなんて、私的にはイケてる若者も出てきたし、日本はやっぱり、いざとなるとバランスが働く国なんだなと、安心する。

ここはだれの場所?

私の場所なんだから、空気なんて読まずに、自由に、自分の言葉で話して、もし、その言葉が誰かを傷つけたりするのなら、改めてなくちゃならないけど、自分は自分、ありのままでいていいのだ。そんなことを会田さんは、今の日本に伝えたかったのだろう。

これほど、現代アートをリアルに感じたことはない。

早く、観にいかなくちゃ!