6月8日 ちょっとした気づき

会社帰り、肉を買おうと、コシヅカハムによると、Fさんを見かけた。自意識過剰な私は、一瞬、気づかないふりをしようかなと思ったけど、ちょっと聞きたいこともあったので、「この間はどうも」と声をかけた。Fさんは、ちょっと照れたように、でも、丁寧な柔らかい物腰で、かたわらにいたお嬢さんを「うちの娘です」と紹介してくださった。

私はどうもこういう場面で、自分が自意識過剰なことを悟られまいと、過剰に社交的ぶってしまい、結果、ドギツくなってしまう傾向があることに、気づいた。

社交的な母へのコンプレックスと、社交的であることが評価されやすい、外資系企業での長ーい生活で、 こんな不自然なコミュニケーションが身についてしまったのだろう。でも、べつに素の自分でいいのかも。挙動不審ってほどじゃないし。

それより、過剰であることで見逃してしまう、繊細なコミュニケーションにある豊かさを感じとれないことのほうが、損失なのかも。自意識過剰であることを受け入れて、目の前にいる相手に、肩の力をぬいてちゃんと向き合えたら、もっといろんなことが感じとれて、コミュニケーションが楽しくなるのかもしれない。

こういうことを気づかせてくれる、教養があって、敏感な大人っていいなあ。