5月28日 一年でいちばん憂鬱な夜

2週間休暇が終わって、明日から出社。ここ数年前は休暇を木曜までにしている。そうすれば、金曜1日出れば、すぐ週末だから。

休暇最後の日をどんなふうに過ごそうと考え、ちょっと話題になってた、渋谷の森の図書室に行くことにした。

14時頃到着すると、ビルの3階にある隠れ屋風のわりと広いスペース。ほかに客は、パソコンで作業している女性と、なにやら農業に関するイベントの企画を話し合っている若い男女4人組。

本棚は統一感がなくて雑多な印象。ジャンルをとわず並べられている。なんだか落ち着かないのだけど、探せば気になる本が見つかる。会田誠宇野常寛豊島ミホ…。なんとなく気になっていたけど、あらためて手にとる機会のなかった著者の本をめくってみると、意外とおもしろかったりして。会田誠の『カリコリせんとや生まれけむ』はすごくおもしろい。「カリコリ」はHな意味だとばかり思ってて、手を出しあぐねていた。買って読んでみようっと。

自分の世界を広げるきっかけになる。森の図書室、たまにはいいかも。

が、ちゃんと編集された本棚が恋しくなり、帰りにSPBによった。その後、homespunへ。店の片隅に『TSUTSUI'S STANDARD 筒井さんの子ども服』が積まれていた。前にも手にとったことがあって、思わず買おうかと思うぐらい、色使い、デザインがキュートな服ばかり。プロのデザイナーによるものだとばかり思っていたけど、なんと筒井喜久恵さんという、元看護師の専業主婦の女性が、1960年から80年にかけて、わが子のために作り、大事に保管していた服だという。これをhomespunの関係者が見つけ、なんとか世に出そうと、自費出版したのだそうだ。本には載っていない服もまだまだたくさんあるそうだ。

なんか、刺激を受けた。まだファッションの情報も少なくて、日本人の多くがまだおしゃれじゃなかった頃、プロの教育も受けたことのない専業主婦が、こんなクリエイティビティを発揮していたことに。4000円とちょっとお高めなので、本の購入は保留。

今年、大地の芸術祭があって(前に行ってからもう6年!?)、YEN TOWN BANDが復活ライブやるんだね。行きたいかも。

これからの楽しいことを考えて、憂鬱な夜をやり過ごそう。