5月26日 おばさんになるのも悪くない

昨夜は飲みすぎた。いや、青山スパイラルで「ミナカケル」展を観たあとよった、エスパではたいして飲んでない。団子坂にもどったあと、無意識にコンビニによって、ビールとじゃがりこたらこバターを買って、家でもまた飲んでしまったのが余計だった。

「murmur magazine for men」創刊号に載っていた、7年間不食をつづける弁護士の秋山佳胤さんのインタビュー記事を、岩手でも台北でもくり返し読んで、影響を受けて、まずは少食から始めようと思っているのに。ビール飲みすぎとジャンクフードがやめられない。

ま、自分を責めるのはかえってよくない。意思が弱いのが、今の私。これをまず受け入れないと。ジャンクフードよりもっと美味しいものがあることを、この身で体感することが大切なのだ。

月曜のエスパは、20代のテレビ局勤務のカメラマンや、マスコミ志望の優秀な大学生のグループでにぎわっていた。感じもよくて、努力もしていて、おそらく家庭環境にも恵まれて育った彼ら。文句のつけようもないのだけど、彼らの1人が話していた、最近までいたネパールの話には、心を動かされなかった。仲良くなったというネパールの運転手さんの家族の 写真を見せてくれながら、「 仕事がなくてたいへんなのに、一生懸命振舞ってくれるんですよ。悪くって」。大学で「現役のジャーナリスト」から学んだ、「ジャーナリストはこうあるべき」やってるって感じ。

現実はもっと複雑で、キレイごとだけではなくて、だからこそ、ほんの一瞬輝く、人の心の良きものが胸を打つ、ということを知るには、年を重ねることが必要なのだろうか。まあ、世の中には、分かりやすい感動もどきがあふれているから、年令だけが問題ではあるまい。台北へ行く飛行機の中で観た「深夜食堂」みたいに。

自分がおばさんになったことを実感した夜だった。