4月30日 In My Secert Life

昨日、谷中珈琲で珈琲豆を買って、焙煎に時間がかかるというので、「あとで来ます」と言って、往来堂へ行って、忘れてしまったことに、今朝気づいた。最近、ぼんやりし過ぎだ。「In My Secret Life」のせいだ。

原田知世の最新アルバム「恋愛小説」でカバーされていて、初めてこの曲を聴いた。原曲を歌った、レナード・コーエンという名前もなんとく聞いたことがある、という程度。

メロディーが切なくて好きになったのだけど、歌詞も気になって、対訳もついていたけど、あえて読まずに、あらためて辞書を引きながら読んだら、この詩、ちょっとスゴいかも、と感じた。死んだ恋人を思って書いた詩、だよね。賢治がトシを思って、「銀河鉄道の夜」を書いたみたいに。

私に好きな人を亡くした経験なんてもちろんなくて、語ると安っぽくなるだけだからしないけど、詩の世界を理解しようとしてたら、今日はちょっとしんどくすらなってしまった。私は人の鬱が移りやすい体質なのだ。

でも、こういうしんどさはけっしてキライではない。こういう濃密さからしか、新しさは生まれないこと、知っているから。

詩の世界を十分味わったら、対訳も読んでみようと思う。小説にちなんで、 ジャケットの歌詞は、本になっていて、このセンスもすごく好き。