4月19日 隣の国の向日葵の革命

図書館から借りていた、四方田犬彦の『台湾の歓び』の貸出期限が今日までだったので、5月の台北旅行に関係ありそうなとこだけ、あわてて拾い読みした。「太陽花を掲げて 大学生による立法院占拠」という論考が興味深かった。ツイッターの情報程度だったので、全体像がはじめてつかめた。

2014年3月18日から24日間の、大学生による非暴力的な占拠は、今後の台湾現代史は無視して語れないほどの、歴史的な出来事だったのだそうだ。李登輝元国民党総裁も、「 学生に罪はなく、彼らは暴君ではない」と談話を発表し、太陽花学連の功労を讃えたそうだ。

私がいいなと思ったのは、無線で警官隊出動のニュースを知ったタクシーの運転手たちが、タクシー仲間に呼びかけあって50台ほどの車を出して、立法院の周りをグルグル廻って、警察車が近づけないようにしたり、 南部の農民が大量の太陽花をトラックで運んできて、抗議集会の参加者にくばったり(これが「太陽花学連」の由来になる)、市民がそれぞれのやり方で、自発的に学生を応援したということ。

予約した統治時代の建築をめぐるウォーキングツアーのガイドは台湾人。太陽花学連のこと、聞いてみようと思う。街で出会った人にも、チャンスがあれば聞いてみたい。台湾なら、こういうことも意外とできちゃうのだ。

茹で筍がまだ残っているので、夕飯は青椒肉絲。ケンタロウレシピ。オイスターソースの旨味が白いごはんとビールによく合う!