2月12日 冬晴れ。
みれいさんのワークショップ初日。
少し待たされたせいか、とくにワクワクした気持ちもなく、わりとフラットな感じでのぞんだ。
今日やったことは「他己紹介」。みれいさんを囲んでUの字型に並べられたイスに座った30人あまりの受講生が、となりに座った人とペアになって、お互いをインタビューしたあと、紹介するというもの。
今日は初日。みんな初対面。となりに座ったのは、ホントたまたま。なのに、不思議な偶然があちこちで起こっていた。
私のとなりに座った、私より少し年上に見えるTさんは、先の尖ったブーツを履いていて、冷えとりしてなさそうで、『murmur』の読者ではなさそう。どういう動機でこのワークショップ来たんだろう?
インタビューを始めると、次々と浮かびあがる共通点に、鳥肌が立った。
まず住んでるところ。それから、職業。編集者とかデザイナーとかが多いみれいさんのワークショップに、まさか同じ外資金融業界の人がいるなんてちょっと意外。そして、金融業界に違和感を感じて、モノ作りとかに興味をもっているところも。
みんなの前で、まずTさんに私の紹介をしてもらうと、「なんか会社の先輩みたい」とみれいさん。まわりからもそう見えるんだね。
彼女は私の休日の過ごし方なんかも紹介してくれた。「できるだけ早起きして、J-WAVE聴いて、上野公園に散歩に出かける」。そんな話を今日初対面の30人ぐらいの人たちがあたたかい雰囲気で耳を傾けてくれて、私はうれしいような恥ずかしいようなで、ちょっと赤面してしまった。
海外でも働いたこともある、私よりずっとキャリアの豊富なTさんの転職への何気ないアドバイスも、すごくヒントになった。
ワークショップはあと4回。今日は宿題も出た。宿題と聞くと、拒絶反応を起こしてしまう私だけど、これは勉強じゃない、自分を知ること。みれいさんいわく、いちばん分からない自分を知るために、ちょっと真剣に取り組んでみようと思う。