8月27日 曇りの一日

会社の近く赤坂によくランチを食べに行くマクロビカフェがある。

ランチプレートが1,200円とちょっと高めなので、前は週1回程度だったけど、
野菜の放射能汚染が気になるようになってからは、週2回は行くようになった。
店頭に野菜の産地を表示しているせいか、お客さんが増えてる気がする。

マクロビの本当の美味しさが分かってないだけかもしれないけど、
お店によっては?な味のところも少なくない。
それでもまだ初心者の私はありがたがって食べてしまうんだけど、
このお店は普通にかなり美味しいと思う。
メインがコロッケやマーボー豆腐、グラタンとバラエティに富んでいて、
そえられる野菜もひとつひとつ手がかけられていて、
ごはんが玄米じゃなかったら、マクロビだと気づかないほどだ。

50代前半ぐらいのママさんとはもうすっかり顔なじみ。
ピークをすぎた2時近くに行って、お客さんが私1人なんてときには、
カウンターごしに、野菜の汚染除去のこととか、お米の備蓄について話すようになった。

この間話していて、このママさん、赤坂の料亭の娘さんで、
若女将をしていたこともあると分かった。

脱原発に何かアクション起こしてますか?」
話の中で聞いた私の問いで分かったのだ。

「今の民主党のエラい人たちみんなお客さんで、
反対派も推進派も両方知ってるから、政治がからむこと、言えないのよね」

なるほど、日本料理がバックボーンにあるのか。
どうりで、味が繊細なワケだ。
そして、家業が赤坂の料亭っていうのも、いろいろ背負ってるんだなと思った。

「てくり」最新号に「ウサギボタニカ」という盛岡にあるマクロビレストランが紹介されている。
シェフはフレンチでかなりいい線いってた人。
今度盛岡に行ったときは、フレンチベースのマクロビを味わってみたい。

安くて美味しいものは大好きでも、食べて消えてしまうものに、
何万とかけるグルメは理解できない私だけど、
料理の奥深さってこういうことかな、と
おもしろさが分かりかけている。