4月3日 曇り。真冬のような寒さ

被害の大きさですっかり全国的に有名になった陸前高田

子供の頃、地区の子供会の海水浴といえば、高田松原だった。
高校1年のとき、海のすぐそばにある古い合宿所で、
卓球部の合宿をした思い出もある。
朝、早起きしてみんなで砂浜を歩いたっけ。

あのきれいな砂浜はもうないんだ…。

年に1度行くだけの、もう20年行っていない私ですらこの喪失感。
そこで生まれ育ち、生活していた人の嘆きはどれほどのものだろう…。
そんな思いがずっと離れなかった。

しかーし。
ふだん地味で大人しい岩手の人には、泣いてばかりいない底力があった。

博之クンのつぶやきで、壊滅した街を見下ろす高台で、
お花見が計画されているとのことを知った。
なんと被災者主催で。
陸前高田のけんか七夕、北上の鬼剣舞、花巻からは早池峰神楽が参加して、
宴を盛り上げるそうだ。
街はなくなって、多くの命が失われたけど、人の絆は残った。
地酒、酔仙を飲みながら、どんなことを語り合うのだろう。
飲んで、歌って、笑って、泣いて、
未来への活力が生まれることをお祈りします。
後世まで語りつがれる、お花見になることだろう。