3月17日 晴れ。冬に戻ったような寒さ

「停電になるかもしれないから早く帰って」。5時少し前に上から急に出された指示でみんなどやどやと帰っていった。いつも早く帰りたい私はいつもと変わりなく残った仕事をこなしていたが、今日はみんなが手伝ってくれた。ちょっとうれしかった。

「千代田戦が混み混みらしい」。一足先に帰った人からのメールでとなりの部署の人が言った。南北線にしようか迷ったけど、いつもと違う行動はよくない、と千代田線のホームに行ったら、ついた電車には空席もあった。情報はやっぱ自分の目で確かめないとね。

今日はマーマーマガジン12号の発売日。会社帰りに販売店のひとつ、銀座の教文館によろうと思っていたけど、断念。往来堂でも売っているけど、往来堂への配達が遅れているかも、と危惧したからだ。久しぶりに銀座の街の様子も見たかったし。発売日を待ちわびる雑誌なんて久しぶりなのに、こんな事態になるなんて。

12号は地震の前に編集作業も終わっているので、13号はきっと新しいエネルギーの特集になるかな。そんなことを思いながら、千駄木で下車、往来堂に直行すると、なーんだ、ちゃんと届いていた。

ふだん感謝なんてほとんどしない不遜な私だけど、暖かい部屋で温かいものを食べられることに感謝しながら、トマトのパスタとポテトサラダの夕食のあと、ワクワクしながら、ページを開くと、ぱらりと白い紙が落ちた。編集長の服部みれいさんからの文書がはさまっていたのだ。

それには、今回の特集、「賢人」といわれる方たちにしたインタビューの中に、今回の大災害を予見するような内容が一部ふくまれている。読者なら真意を理解してくれると思うけど、被災された方、身内の方をなくされた方には、つらい文面もあるかもしれないと、被災者への配慮がつづられていた。急な作業だったはずだけど、小さな手作りの雑誌だからできたことなのだろう。

12号では近所に住む編集者の丹治さんも、「塩浴男子」として長いインタビューを受けている。丹治さんと今度スピリチャルな話をしてみたい。