3月13日 わりと暖かかった一日

阪神大震災も9.11もテレビの映像でその悲惨さを実感したのだけど、少し前にテレビを捨てていたので、今回はそれがない。ラジオをつけっぱなしにしているのだけど、音楽の合間に流れるニュースだけでは、最初はもの足りなかった。解説者とかニュースキャスターみたいな人のコメントを無意識に求めていたような気がする。この未曾有の災害を誰かに総括してほしかったのだ。

でも、テレビは一昨日の衝撃的な津波の映像ばかりくり返して流しているようだし、午後上杉隆さんがパーソナリティをつとめた東京FMの特別番組を聴いていたら、ラジオとツイッター、あと新聞があれば十分かなと思った。

今回の震災は、情報を伝えるマスメディアのあり方についても、いずれいろんな考察がなされるだろう。要チェッキだ。

「何もできない自分が歯がゆい」。ラジオではそんなメッセージが多くよせられているけど、私はちょっと違和感をおぼえている。最近の日本人、そんな親切だったっけ?白けた空気の中でも1人で親切を行動に移せる?なんだか日本全体がセンチメンタルな気分におちいっている気がする。もっとも熱い人だけがわざわざラジオにメッセージ送り、熱いメッセージだけが採用されているんだろうけど。

普段ぎこちない挨拶をかわすだけの隣の若い女性の住人と、ガスのメーターのところで会うと、「昨日は大丈夫でした?」なんて会話らしい会話を初めてかわしたり、こんなときだから、ちょっとした助け合いの気持ちも生まれたりしているけど。