1月29日 晴れ

疲れがたまっているわけでもないはずなのになぜだか眠くて、12時すぎまで寝てしまった。でも、朝の半身浴はしっかり。

昨日は会社帰り、学芸大の流浪堂に行った。「mermer」で紹介されていた古本屋だ。本好きの人たちをたくさん知っているし、雑誌の本屋特集もよく買うので、「個性的な本屋」は名前ぐらいはだいたい知っているけど、流浪堂のことはまったく聞いたことがなかった。流浪堂はいわゆる古本好きのサークルとは別のところにある本屋さんのようだ。

東急線沿線の街って独特だよね。駅を出るとすぐに車がほとんど通らない狭い道幅の商店街がのびていたりして。東京の西側で暮らしたことがないから、山の手の洗練されたイメージをもってしまう。

流浪堂、すごく気に入った。いかにも古本な難しそうな本もたくさんあるのに、「リンカラン」のバックナンバーとか手芸本、雑貨とか料理のガーリーな本も充実していて、なんか拒絶されてない感じ。結局1時間ぐらいいて、「mermer」の抜けていた7号(これで、カンプリート!)とよしもとばななとゲリー・ボーネルという人の対談本『光のアカシャ・フィールド』の2冊買った。古本屋にしてはめずらしくスタンプカードがあるのもうれしい。また気が向いたら行くな、きっと。

次は「mermer」で紹介されていた代々木上原の「ロスパぺロテス」に行きたい。

『光のアカシャ・フィールド』はかなりスピリチュアルな本だ。ばななさんがそういう人だというのはもちろん知っているけど、この本は胡散くさいのとかなり紙一重な本だ。徳間書店だからこういう本が出せたのかも。新潮社とか文藝春秋社だったらムリだろう。

テレビや新聞にくらべて、本はかなり自由なメディアだと思っていたけど、その本も10万人ぐらいの人に売ろうとしたら、表現を多くの人に受け入られやすいように一般化してるんだなと最近感じるようになった。ばななさんの本はかなり読んできて、ばななさんという人について自分なりのイメージをもっているけど、実相はもうちょっと違うところにあるんだな。