12月12日 晴れ

昨夜は一箱古本市実行委員会の忘年会。いつもの西日暮里の韓国料理、大栄に実行委員10数名が集まった。2月の寒風吹きすさぶ中、光源寺でやった「羽鳥書店まつり」の話題が出た。どうもあれが今年のことだとは思えない。もっと前、去年ぐらいの話じゃないのか。みんなも同じような実感らしい。楽しい時間も記憶もあっという間に彼方に遠ざかってしまう。年をとるとはこういうことなのか。だったら、今を充実させることにもっと注力するべきなのかも。

2日連続ガンガン飲んでしまったので、今日は大人しく家で読書。図書館から借りたカレン・ヴァン・ウォルフレン『人間を幸福にしない日本というシステム』をじっくり読む。最近までまったく知らなかったけど、1996年の時点で17刷のベストセラーなんだね。

たしかに、おもしろいし、勉強になる。今まで読んだ数少ない経済書や政治の本でも、大学時代の退屈な経済や政治の講義でも、もちろん日経新聞朝日新聞に載った論文でも読んだことがなかったような視点で、私が今生きている日本を形づくっている政治的、経済的システムについて書かれている。外国人ジャーナリストの外側からの視点なので、被害者意識からくるような攻撃的な感じはなくて、あくまで客観的なので、主張も受け入れやすい。ウォルフレンさんはこの間の講演でも小沢一郎を高く評価していたけど、その理由もよく分かる。小沢一郎のいう「責任のある政治」「企業からの自由」など、ウォルフレンさんの主張とぴったりと重なるのだ。『日本改造計画』もう1回ちゃんと読まなくちゃ。