12月5日 晴れ。小春日和

昨夜深夜まで飲んたので、朝がつらかった。昨夜はD君とふたりでじっくり話す感じになった。彼にはじつは前にコクられた?ことがある。理系のエリートのD君。まだよく知り合ってないのにいきなり結婚?ともとれるようなことを言ってきたので、なんだかなあと、ちょっと距離を置いていたのだけど、こうして話してみると、育ちの良さからくるであろう温厚さがあるし、そしてやっぱり頭がいいので、話していておもいしろい。最初からこんなふうにまず友達になってくれればいいのに。

10時頃なんとか起き出す。朝食は昨日の残りの玄米ごはんと切干大根、納豆ときゅうりのぬか漬け、味噌汁はわかめと油揚げ。味噌汁のだしに煮干を使った以外は動物性を使っていない、マクロビ的にほぼコレクトなメニュー。

アパートの外を不用品回収車が通りかかったので、あわてて出ていって、テレビの回収はいくらかと聞いたら、2,000円と、お兄さん。都のゴミに出すと2,700円だからそれでも安いという。前は無料だったような気がするので聞いてみると、リーマンショックの前までは中国が買い取っていたので、無料だったのだそうだ。こんなところにもグローバル経済の波がおしよせていたんだね。

テレビを捨てたので、NHK受信料はもう払わなくてもすむ。意気揚々とコールセンターに電話すると、本人確認のためと住所、電話番号、携帯電話の番号などを聞かれ、「パソコンにテレビの受信機が内臓されていませんね」「車はもっていませんね」、そして最後に「携帯にワンセグ機能はありませんね」と聞かれた。正直に「ついています」と答えたら、「では、解約はできません」とコールセンター嬢。「あの、まったく使ったことがないんですけど」と私。「受信する機器がついているとできないことになっているんです」。法律でそうなってるんだろうけど、これには憤慨。「うーん、納得いかないんですけど」。センター嬢に怒ってもしょうがないんだけど、「では、ワンセグついてない携帯に変えてから、また改めて電話します」とガチャンと電話を切った。人間できてない私。

夕方から、オノさんに誘われたオランダ人ジャーナリスト、ウォルフレン教授の講演を聴くために日比谷に行ったので、会場に行く前にビックカメラによった。携帯コーナーで店員をつかまえて、開口一番「ワンセグついてない携帯がほしいんですけど」と聞くと、ドコモではムリかなと思ったら、スマートフォンのエクスペディアでもついてないものがあると分かった。今の携帯使って2、3年になるし、変えるときはこれにしよう。こうなったら絶対NHK解約してやる。

会場の日比谷公会堂に向かっているとき、オノさんから電話。会場が急きょ変更になって、日本橋オフィスビルになったという。「なんかあったんだろうね」とオノさん。あわてて日本橋に向かうと、地下鉄の地上の出口を出たところにオノさんが待っていてくれた。やさしい。

講演のテーマは「独立日本の未来に求められる確固とした責任感のある政治」。300人ぐらい入る会議室は満席。オノさんもふくめ参加者のほとんどは昼間のデモにも参加したメンバーだ。元活動家風の人も少なくないけど、男女比は7対3ぐらいで、普通のおばさんという感じの人も多い。

ウォルフレンさんは小沢一郎を「国際社会において、もっとも卓越した手腕をもつ政治家の1人」と評している。講演の中で小沢一郎を評価する話が出ると、そのたびに拍手がおきた。「検察の暴走とマスコミの偏向報道小沢一郎を抹殺してはいけない」。ここに集まった人たちの最大の動機はここにあるようだった。質問コーナーになると、手がいくつも上がって、結局全員の質問には答える時間はなかった。「質問ありませんか?」「シーン」。こういうシチュエーションがあたり前の私にとって、これだけで普通の日本じゃないと思った。1,000円カンパした。こういうお金の使い方しないとね。

ウォルフレンさん、名前すら知らなかったけど、本も図書館から借りて読んでみよう。