11月28日 晴れ。小春日和

昨日カラオケのとき、本をパラパラめくっていて(「何歌おうかな」と歌を探すときはタッチパネルよりこっち。昭和世代なもので)、ふと小島麻由美が歌う「夏の魔物」が目にとまった。スピッツのトリビュートアルバムに入ってた歌だ。小島麻由美の名前は、菊地成孔の本にも出ていて、ちょっと気になっていた。ためしに歌ってみたら、うる覚えなので、ボロボロだったけど、歌詞がむちゃくちゃ気になった。

マイラバもそうだけど、何度も聴いた歌でも、あらためて自分で声に出して歌ってみると、歌詞の世界が鮮やかに立体的に浮かんでくることがある。ああ、書いた人の描きたかった世界はこれか、と。

今日さっそく図書館でスピッツのトリビュートアルバム「一期一会」を借りて、ホセさんのレッスンにもって行って歌った。

夏の魔物」、すごくいい。神田川みたいなうらぶれた世界なんだけど、時代は感じさせないで、あくまで新鮮。次の一説がとくに好き。

 大粒の雨すぐにあがるさ 長くのびた影がおぼれた頃 
 ぬれたクモの巣が光ってた 泣いてるみたいに

 殺してしまえばいいとも思ったけれど 君に似た
 夏の魔物に会いたかった          (by 草野正宗

草野正宗ってすごいね。天才なのかな?こんな切なくて透明な世界を言葉で作り出しちゃうんだから。

小島麻由美の「夏の魔物」、つぎのカラオケでぜったい歌うぞ。