11月20日 晴れ

忙しい1週間が終わって、今日はとくに予定もなし。すごい解放感だ。

天気がいいのでダラダラ寝ているのはもったいない。9時に起きて、窓を開け放して、部屋中の空気を入れ変え、布団を干して、シーツを洗った。気になっていたレンジ回りの汚れを拭いて、ベッドの下に掃除機もかけた。気分がとてもいい。風水が確実にアップしたはずだ。

納豆となめこの味噌汁で朝ごはん。食後にコーヒーを飲みながら、明日のよみせ通りまつりに出す本の準備をした。集中レジ方式なので、スリップを作って値段を書き込んだ。出すのは瀬尾まいこの『僕を明日を照らして』とか宮台真司の『中学生からの愛の授業』とか小沢一郎の『小沢主義』とか勝間和代の『自分をデフレ化しない方法』とか中村うさぎとか。一箱関係者には「イクコさんらしいね」って、またちょっとこバカにしたように言われちゃうな。いいんだ。好きだから。

図書館によって予約していた『石川啄木日記』を受けとって、そのあと往来堂でしばらく立ち読みしたあと、上野公園まで歩いた。途中、スカイザバスハウスで宮島達男さんの展示が始まっていたので、ちょっとのぞいた。上野公園の木々はすっかり紅葉を迎えていた。

帰りに旅ベーグルによると、店の人とお客さんがイダマイコさんの店のうわさをしていた。うわさでは聞いていたが、ついに団子坂の路地にオープンしたらしい。その足で向かうと、まだ工事中の店先のウィンドウに、お持ち帰り用の今日のマリネの詰め合わせが3種類かざられていた。かぼちゃとかかぶとか野菜をたっぷり使っていて、色どりもきれいで、おいしそう。中をのぞくと、「こんにちわ」と元気な笑顔をむけてくれた。

イダさんは、3、4年前まで団子坂の上でB-Blue Flowerという花屋をやっていて、私はフレンチっぽいここのセンスが大好きだったので、サービス品の小さなブーケをよく買っていた。ここで買ったリースは今も台所にかざってあるお気に入りだ。このお店のおかげで、花のある生活の豊かさを知ったので、店がなくなったときは、かなりショックだった。

少し遅い昼食は、旅ベーグルのオリーブのベーグルと、イダさん特製のマリネはちゃんと土のお皿に移しかえて、白ワインでいただいた。最近気になっている、伊藤ゴローと布施尚美をYouTubeで聴きながら。

こんな気ままな休日はなりよりのリフレッシュになる。