11月8日 晴れ

テレビの電源を抜いて1ヶ月経った。部屋に戻って無意識に電源に手が伸びることもなくなった。

前の私は平日時間がないというのが悩みだった。仕事から帰って、ごはんを食べて、ブログを書くと、あっという間に11時。早くお風呂に入って寝なくちゃ!という毎日だった。

しかし、今は時間がけっこうある。時間がないんじゃなくて、たんにテレビに奪われていただけだったみたいだ。ドラマもバラエティもたいして興味がないし、そんなにテレビを観るほうではなかったけど、一人暮らしだと動くものがないとさみしいので、とりあえずNHKあたりをつけて、そのままなんとなく観てしまう。そんで、番組の合間に、料理をしたり、ブログを書いたり、そんな感じだったのだ、実は。今まで気づかなかったけど。

音がないとやはりさみしいので、今はCDをかけているとき以外は、ラジオをつけている。どの時間にどんな番組をやっているかまだ把握できてないので、TOKYO FMをつけて、うるさい音楽が流れていたら、J-WAVEに変える、という感じ。

朝はJ-WAVEに定着した。パーソナリティは月曜から木曜が別所哲也で、金曜がジョン・カビラ。大きなニュースはもちろん流してくれるし、時間も知らせてくれるし、イクメンブームとかニューヨークシティマラソンとか、なかなかいい情報も提供してくれる。音楽も自分では絶対にCD買ったりしないブルースとか、ときにはビートルズなんかも流してくれるから、聴く音楽の幅が広がっていい感じだ。画面を見ない分、朝の忙しい時間にも余裕が生まれた。

それから、最近の私はなんだかものごとに主体的だ。村上龍の本で読んだ中田の影響かもしれないけど、自分の頭で考えなくちゃ、と思うようになったのだ。

テレビは、時間だけじゃなくて、私が私らしく生きていくためにもっとも大切なはずの主体性も、奪っていたのかもしれない。

テレビがだんだん大きな箱に見えてきた。どうせ来年の7月にはいらなくなるテレビだから、近いうちに粗大ゴミに出して、NHKに「もう受信料請求しないでください」と電話しようと思う。