11月7日 晴れ

昨夜あるたいで、だんだん上の中華定食屋深川のジロウさんに会った。「BRUTUS」の「東京東半分」特集で、ジロウさんが深川の高級中華料理店で修行をしていたことを知ったので、そんな話をした。「料理は言葉なんかできなくても大丈夫。世界中チャイナタウンがあるところならどこでも生きていける」と、ジロウさん。料理は世界基準だな。「グリーンスパンが…」なんて言い出すから驚くと、「料理人が世界経済語っちゃいけないのかよ」とつっこまれてしまった。派遣村に集まっていた人たちを「甘えているだけ」とばっさり。これには大いに共感した。

図書館に予約していた本が8冊も入ってしまった。なので、今日は読書デイ。

村上龍がやっていたメルマガJMMの為替特集『通貨を語る』の、村上龍も参加した座談会に、会社の為替部長が出ていたので、びっくりした。自分の専門を語っているだけなんだけど、こんな洗練されたトークができる人だとは。今度エレベーターとかで会ったら、話題にしてみよう。

村上龍の『寂しい国から遥かなるワールドサッカーへ』を読破。ペルージャ時代の中田との対談の中でふれられた、中田とマスコミの軋轢の話題が興味深かった。中田に抱いていた「クール、生意気」といったイメージは、この不幸な関係からマスコミが流布させたものなんだな。村上龍は、この対立を「日本人が、日本の内部でしか通用しない文脈からどのようにして脱皮するのか」という意味で象徴的だと言っている。そして、この対立を解決する単純で有効な対策は、日本人記者とカメラマンがイタリア語を勉強することだという。中田のほうは当たり前のこととしてそういうことを日常的にやっているのだ、と。

夕食は納豆チャーハンと切干大根の煮物。「英語でしゃべらナイト」のムック本の付録のウィッキーさんのCDを聴きながら作った。中学英語なんだけど、意外と勉強になる。中学の頃から、外人としゃべることを想定して、意識的に勉強していたら、今頃もうちょっとしゃべれたのにな。