10月30日 台風で一日中雨

金曜の夜、おじさんにシャルマンに初めて連れて行ってもらった。メンバーは、私、オオカワさん、おじさんの奥さまのミミィさん。いやー、谷中にはまだまだおもしろいところがあるな。50年の老舗のジャズ喫茶シャルマンは、レトロっていうか、昭和そのまま。店内には7,000枚以上のレコードがあって、往年のファンは入った瞬間、「匂いが違う」っていうんだそうだ。

店主がまたいい味を出していた。現在二代目の店主は、先代の時代にアルバイトをしていて、現在のオーナーに「どんなに経営が傾いてもレコードは売らない」という条件で、店主を引き受けたのだそうだ。レコードの管理はパソコンなどではなくて、アーティストごとにいちおう分類しているものの、ほぼ記憶。でも、これがなかなかすごい。「ビル・エヴァンスの♪チャラッチャチャー」なんて客のリクエストが入っても、たちどころに1枚を探し出してくるのだ。愛が違うのだ。「人生は最大の暇つぶし」という店主は、最近養蜂業も始めたらしく、蜂について熱く語ってくれた。店主に顔を覚えてもらったし、今度から1人で行って、ジャズについていろいろ教えてもらおうかな。

今日は台風で一日中豪雨と聞いていたので、TSUTAYAハンバートハンバートのシングルコレクションを借りて、「coyote」のサンフランシスコ特集を買って、食材も買って、一歩も外に出なくてすむ万全の体制を整えていたんだけど、図書館から予約した本が入ったという電話があった。つねに5、6冊予約を入れているので、電話があると、どの本かなとワクワクしてしまう。べつに明日でもいいのに、気持ちが押さえられず、化粧して雨の中長靴をはいて図書館へ出かけた。入った本は、村上龍の『熱狂、幻滅、そして希望 2002FIFAWorldCupレポート』と高山なおみさんの『日々ごはん⑧』。今夜は長そう。この2冊をじっくり読もう。